バブル景気に湧いていた頃の日本の映画業界。老舗映画会社の東映が、海外の映画スターを起用し作品を次々と製作していた時期があった。

劇場公開よりもビデオ発売に重きを置いた、その作品群に出演していた“外タレ”たちは当時の中堅クラス以下の人たちが多かったのだが、出演俳優のほとんどが東映作品出演後に大出世して今ではトップクラスの俳優に出世したという驚きの展開になった。

『逃走遊戯』では、ラッセル・クロウと豊川悦司、『ヤクザVSマフィア』では、ヴィゴ・モーテンセンと石橋凌が共演。あの人気劇画を実写化した『北斗の拳』にはスタンリー・キューブリックの名作『時計仕掛けのオレンジ』の主演俳優マルコム・マクドウェルが主人公ケンシロウの師匠役で出演。さらに、1970年代にトップ・ハリウッド女優として日本でも絶大な人気があったジャクリーン・ビセットやブルック・シールズまでが出演するなど、これら東映の海外進出を狙った?作品群には驚きの豪華キャストが招聘されていたのだった。

何作か観てみたが、作品の内容はどれもイマイチ。ヒットしたという話も聞いたことがない。映画の当たり外れは、やっぱり内容次第なのだということを、あらためて考えさせられた次第である。

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頂点にのぼり詰めたら、あとは落ちるだけ。それは熾烈なトップ争いを極める映画業界では宿命のようなもの。頂点を維持するのは、不可能と言っていいのかもしれない。

例えば、1990年代のある時期にハリウッド女優として頂点を極めたシャロン・ストーン。映画『氷の微笑』で演じた悪女イメージで売れた後は、巨匠監督の作品に出演したり、イメージ・チェンジを図ったりしたものの、新作ごとに輝きが失われ、最近ではトップ女優のオーラは消え失せている。年齢的な衰えもあるのだろうが、生き馬の目を抜く激戦が繰り広げられるハリウッドでトップを極めた女優にとって、それに続く出演作品は、トップに居座れるか転落するかの正念場なのかもしれない。

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ハリウッド女優の認定定義って、なんだろう。ハリウッドで製作された映画に出ている女優が全員ハリウッド女優ということだったら、凄い人数になる。

特に、低予算のホラー映画やアクション映画は毎年あきれるくらいの本数が生産されている。そんなB級映画専門に出演する女優たちは、ファンから揶揄と愛情?を込めて“絶叫女優”(Screaming Queen)と呼ばれる。

果たして、彼女たちは“ハリウッド女優”なのだろうか? 彼女たちの多くは、一般レベルでは、ほとんど無名の存在。しかし、一部のマニアックなファンの間では、まぎれも無いスター女優。“絶叫女優”のグラビア誌やオフィシャルのトレーディングカードまで売られている。

“映画の都”で作られた映画に出れば、誰でも“ハリウッド・スター”。夜空の星の輝きに差があるように、輝きにこそ差はあれど、“絶叫女優”たちもまた“ハリウッド女優”なのだ。

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ハリウッド人種は、昔からボランティア活動が大好きです。ある意味、ポランティア活動をしないと“一流”とは見なされないという風潮があるのかもしれません。もちろん、世間体を気にしてやっているわけではないのだろうし、実際、匿名で多額の寄付をしたり、売名行為と思われることを嫌って活動していることを伏せている人もいるとか。

そんな善意の活動を続けるハリウッドの映画人の中でも特に注目を集めているのが、ハリウッド女優の頂点に立つアンジェリーナ・ジョリーとそのパートナーのブラッド・ピット。二人の活動は常に世界中の眼を集めています。ジョリーは国連大使としても活動していて、何と!救援物資を自分の手で運ぶために飛行機のライセンスを取得しているとか。ポーズやイメージ作りとは次元が違う、本気の姿勢が感じられます。女優の仕事と育児の合間に、ボランティア活動で世界中を飛び回るジョリーは、ハリウッド俳優たちのボランティア活動の鑑といってもいいのかもしれません。

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ハリウッド映画のSFX技術は年を追うごとに進化しています。とりわけ、CG分野の躍進には眼を見張るものがあります。数年前は絶対にできないと言われていたような描写も、現在ではいとも簡単に実現できるそうです。

特撮映画の関係者が某大作SF映画のDVD特典映像でコメントしていたのですが、CG効果で難しいのは、観客がCGだと分からないような場面の作業なのだそうです。また、最近は、昔はメイクアップだけだった俳優さんの特殊メイクが、今では「メイク+CG」でより自然で完璧に見せられるのだとか。

つまり、俳優さんの顔の皺が目立っていたとしても、CGでちょっと修正すれば問題解決というわけです。一時期、ハリウッド女優の間で“ポトックス”というアンチエイジング療法が流行っていましたが、少なくとも映画の撮影現場では、自前の美肌を用意する必要はなくなっていくのかもしれませんね。

 

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映画の都ハリウッドのランドマーク的な存在といえば、ロサンゼルスのリー山の一角にある巨大な「HOLLYWOOD」サイン。今でこそ、ハリウッド映画のシンボルのような存在ですが、実はこれ、1923年に設置された当時は新興住宅地開発の宣伝看板で、「HOLLYWOODLAND」という全13文字だったのです。

ここはまた、1932年にハリウッド女優が、このサインの頭文字「H」の文字の上から飛び降り自殺を遂げるというショッキングな事件の現場にもなりました。看板の文字数が欧米で不吉な数字とされる「13文字」だったということは現在でも、この事件について触れられる時に話題になるそうです。

短期掲示の宣伝用だけあって、この看板の耐用年数は僅か18か月だったといいます。そのため劣化が進み、1970年代には13文字のうち5文字が老朽化で朽ち果てるなど、低迷していた’70年のハリウッドの映画産業を象徴するかのような荒廃ぶりだったといいます。

そんな姿を見かねたロッカーのアリス・クーパーが欠落文字の一部の修復資金を自腹で出し、さらに看板の保存運動を展開したことで、有志による寄付金が集まりました。ハリウッド生誕75周年に当たる1978年、サインの修復が完成。その除幕式の様子は全米で生中継されました。寄付金を出した有志の中には、アリス・クーパー他、男性誌「PLAYBOY」の出版者ヒュー・ヘフナー、歌手のアンディ・ウィリアムスといった著名人もいたといいます。

 

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最近観たアメリカの海外ドラマに、日本の女優さんが出演されているのを何度かお見かけしました。そこで、アメリカ映画に出演した日本の女優さん、所謂“ハリウッド女優”になられた日本の映画女優さんについて、ちょっと考えてみたいと思います。

ネットで調べてみたら、海外資本で製作された「外国映画」に出演された日本の女優さんは意外と多いで驚きました。日本でも撮影された1956年製作の『八月十五夜の茶屋』という映画で名優マーロン・ブランドの相手役として出演した京マチ子さん、純粋な劇場映画ではありませんがアメリカではテレビのミニシリーズとして製作された『将軍 SHOGUN』でヒロインを演じた島田陽子さん(この作品でゴールデン・グローブ女優賞を受賞されています)、最近では、『ラスト・サムライ』の小雪さん、『バベル』でアカデミー賞候補になり大作映画『パシフィック・リム』などに出演の菊池凛子さん、「忠臣蔵」を翻案したアクション映画『47RONIN』でキアヌ・リーブスと共演されている柴咲コウさんなどなど。中でも、オスカー(候補)女優でもある菊池凛子さんは映画のメイキングのインタビューで流暢な英語を話されるなど、ハリウッド女優としての風格が感じられました。これからが楽しみな女優さんです。

 

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どんなにお金持ちでも、寄る年には勝てない。若さと美貌を永遠に保ちたいと思うのは、特に女性であれば誰もが抱く切実な願いである。美の女神のような存在である“ハリウッド女優”であれば、なおさらその思いは強いだろう。

永遠に変わらない若さと美貌のためなら悪魔に魂を売り渡してもいいとすら思う女優もいるだろう。しかし、現実は厳しく、どんなに美しい女優でも年を重ねるとともに衰えが見えてくる。フィルムに焼き付けられた過去の自分と現実の自分とのギャップに苦しむ女優は多いだろう。

顔の皺を美容整形で“修正”することは映画界では昔から常識だったが、数年前からハリウッドでは“ポトックス”と呼ばれる裏技が流行している。ボツリヌス菌から抽出されるたんぱく質の一種を顔面に注入することで肌の張りを10歳程若返らせ、眉間や額、目尻の皺を無くす。しかも、副作用がないという。しかし、そのかわり、顔の筋肉の動きを弱め、いきいきとした表情が作りにくくなるため、演技の妨げになることが危惧されている。

例えば、一見若々しく見える最近のニコール・キッドマンだが、よく見ると顔が妙に白っぽくて蝋人形のようだ。表情も常にこばわっているような感じだし、10年以上前のいきいきとした表情が最近は見られない。

“美貌”を取るか、“キャリア”を取るか。当人にとって、女優生命の進路を決める一大決心とも言えるかもしれない。

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1980年代のバブル期、日本のテレビCMは“外タレ”だらけでした。それも、ハリウッドでトップクラスのギャラを取るスーパースターばかり。ハリソン・フォード、アーノルド・シュネツェネッガー、メル・ギブソン、ポール・ニューマン、エディ・マーフィーなどなど、映画1本あたり数千万ドルの高額ギャラを約束された面々たちが、日本のお茶の間のCMに出演していたのだから、今考えても驚きです。

中でも、ハリウッド女優のCM出演は華やかで、CMを楽しみにしていた男性諸君も少なくないと思います。『氷の微笑』でハリウッドNo.1のセクシー女優として君臨していたシャロン・ストーン、ラブコメのトップ女優のメグ・ライアン、才知兼ね備えたアカデミー賞女優ジョディ・フォスターなど、ハリウッドの頂点に君臨していたトップ女優のCM出演料は、300万ドルとも言われ、リーマンショック以降の景気低迷下では考えられないバブリーな金額のジャパン・マネーが海外へ流出していたというわけなんですね。

しかし、この“外タレCMラッシュ”は、日本国内限定だったようです。ハリウッドでは、映画俳優がCMに出演することは落ち目になったことを意味する恥ずかしい行為なのだとか。

先に挙げたスーパースターたちがニッポンのCMに出演している事実を、彼らの母国の人々はほとんど知らないのだ。実際、その頃に来日したアメリカ人の友人が、CMにシュワルツェネッガーが出ているのを見て仰天していた。スターににとって、日本のCM出演は海外での出稼ぎのようなもの。日本国内限定で放送されるのだから、母国での俳優としてのイメージダウンの心配も無いというわけだ。映画1本で1年近くも高速されるのに対して、CM出演は僅か数日の拘束で巨額のギャラが支払われる。彼らにとって、実に割のいいアルバイトである。

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日頃からほとんど映画を観ない方々の中で、「外国映画」の女優は全員“ハリウッド女優”である、と誤認識されている人が少なくないようです。もちろん、アメリカ映画だけが、外国映画ではありません。ヨーロッバ映画のスター女優たちも“ハリウッド女優”のカテゴリーで語られてしまっては、彼女たちの立場がないですよね。

そもそも“ハリウッド女優”の定義とは、どんなものなのでしょうか。乱暴な言い方ですが、世界中どの国の女優でもハリウッドに招かれて映画を撮れば、即“ハリウッド女優”を名乗れるように思います。1本限りで以降はハリウッド映画への出演が無かったとしても、彼女のプロフィールには“ハリウッド女優”もしくは、“ハリウッド映画に出演”と書かれるのは、ジョウビス界の常識のようです。

“ハリウッド女優”の肩書きだけで、キャリアに箔がつく。映画界での「ハリウッド」のブランド価値の高さを物語ることなのかも知れませんね。

 

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